Something Orange

オタクのオタクによるオタクのためのウェブサイト

いまさらようやく『オルクセン王国史』を読んでいるのだけれど、いやこれはちょっと凄すぎでしょ。

オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~(サーガフォレスト)1 作者:樽見京一郎 一二三書房 Amazon オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~(サーガフ…

「ファンタジー」とは何であり、そして何でないのか。ゲーム小説化する現代ファンタジーを軸に考える。

先月の「新海誠と奈須きのこ」の記事に続いて、パチンコのマルハンのウェブサイト「ヲトナ基地」にておがきちか『Landreaall』の記事を公開しました。 https://www.maruhan.co.jp/east/media/new/202 Landreaall 42巻 (ZERO-SUMコミックス) 作者:おがき ちか…

「ヲトナ基地」に新しい記事を載せたよ。

宣伝デス。 マルハン東日本のウェブサイト「ヲトナ基地」に「大ヒット『呪術廻戦』から文学賞四冠『地雷グリコ』まで、螺旋進化する異能バトルと特殊設定ミステリのいまを解き明かす!」という長いタイトルの記事を掲載しました。 ご一読のうえ、拡散にご協…

結婚して妻子を養うことこそが「男の幸せ」なのか? 独身男性の幸福を考える。

【ある弱者男性の告白】 【結婚して三人子供を作って育てることが「男の幸せ」?】 【インターミッション】 【そのものさしを捨ててしまおう】 【「いわゆるまとも」という幻影】 【ある弱者男性の告白】 トイアンナさんの著書『弱者男性1500万人』から、一…

火の時代を生きる氷の少女たち。フェミニズムに失望したあなたをも魅了する新世代ヒロイン群像を徹底解説してみた!

【ほむらの時代】 【あたらしいヒロインとは?】 【インターミッション】 【胡蝶しのぶの何が新しいのか?】 【謀略の魔女】 【ハル、ハル、ハル】 【ほむらの時代】 刮目し見よ、火の世紀は来た。過去の常識や法則が音を立てて乱れ、崩れ、滅び、まったく新…

同人読者がどくさいスイッチを押すとき、あるいは「庵野、殺す!」の犯罪心理学。

【非論理的な妄説なのか?】 【天才作家キングと『ミザリー』という名作】 【インターネットの「アニー」たち】 【幻滅と失望と】 【美しいものだけの世界はこんなにも醜い】 【レヴィナスの哲学】 【「他者」は必要なのか?】 【この世界を拒むという選択】…

歴史とは何か、答えはここにある! 『T・Pぼん』を見て『すずめの戸締まり』を思うとき。

【ある日とつぜんタイム・パトロールに!】 【なぜ歴史を変えてはいけないのか?】 【「正しい歴史」は存在しない】 【さいごに】 この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら何かしら言及していただけるととて…

べつにこのままSF小説が中高生に読まれず滅び去ったとしても良いんじゃないか論。

【若者とSFと】 【面白いSFはたくさんあるのだけれど】 【さいごに】 この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら何かしら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。それでは、記事へどうぞ…

「怪獣」とは何か?

【ゴジラとコングと】 【怪獣とは「感情移入可能な脅威」】 【さいごに】 この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら何かしら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。それでは、記事へど…

Netflix版『シティハンター』は「生きることの猥雑と混沌」を全肯定する最新最高の新宿映画だ!

【暗黒をも頽廃をも受け入れる犯罪都市とその狩人】 【「ポリコレを無視した」わけではない】 【さいごに】 この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら何かしら言及していただけるととても嬉しいです。よろしく…

人生におけるさまざまな難題を解決するための方法論はひとつしかない。

【問題解決の三つのプロセス】 【もしあなたが「モテたい」のなら】 【ほかの場合でも解決策は同じ】 【さいごに】 この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら何かしら言及していただけるととても嬉しいです。…

社会はトンデモで満ちている。どうすれば狂った環境でも正気を保てるのか?

【本文】 【さいごに】 Everything should be made as simple as possible, but not simpler. ものごとはできるかぎりシンプルにすべきだ。しかし、シンプルすぎてもいけない。 アインシュタイン 【本文】 ありがたい。「チッ、1位の奴しぶといな」とか思っ…

もし推しに幻滅してしまったらどうする? 創り手と作品を分けて考えることはできるのか問題を深く、重く考える。

【作家と作品を分けて考えることはできるのか?】 【Fanaticな思い入れが人をファンにする】 【「推し活」とは違うあり方で人と向き合う】 【さいごに】 この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら何かしら言及…

「誰かの萌えは誰かの萎え」では平和がもたらされない理由。

この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。 それでは、記事へどうぞ。 善悪の彼岸 (光文社古典新訳文庫) 作者:ニーチェ 光文社 Amazon 怪物と戦…

「原作に忠実」という幻想、「原作の改変」という課題。

この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。 それでは、記事へどうぞ。 【「原作に忠実」とは?】 【原作の改変】 【作品のコアとは?】 【京アニ…

『ポケモン』と『パルワールド』で考える「クリエイションのジレンマ」。

この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。 それでは、記事へどうぞ。 「真のポケモン」? 『ポケモン』の保守性。 ラーメンとロックとサイエン…

刺激的なマンガやアニメ、ゲームといった「有毒の快楽(Toxic pleasure)」とどう向き合うか。

この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。 それでは、記事へどうぞ。 【毒を食む時代】 【禁酒法という高貴な実験】 【有毒快楽文化】 【毒と生…

なぜ男たちはやたらと死にたがるのか。

この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。 それでは、記事へどうぞ。 【男らしさとタナトスのカルチャー】 【男らしさとは公共善への奉仕】 【…

「ホス狂い」は「依存症」なのか?

この記事はこちら()からはてなブックマークに登録できます。もし面白いと思われましたら言及していただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。 それでは、記事へどうぞ。 【ホス狂いという名の「病」】 【やめたくてもやめられない】 【問題の本…

「信頼を、友情を、何でもBLにする人間が許せない」は同性愛嫌悪?

「愛」こそすべて。 こんなツイートを見かけました。 やっぱ………俺は…………信頼を、友情を、何でもBLにする人間が………許せない………二人の間にある物を、それぞれが大切にしていた物を、軽んじられた気がして…………俺は…………弱い…………… — ありめP (@arimewasshoi) 2023…

「有名税の増税」にノーをさけぶ。

『羽生結弦 孤高の原動力』(AERA特別編集) 朝日新聞出版 Amazon 数日前、羽生結弦さんの離婚に際して、「有名税は重税すぎる。」と題する記事を書いた。 羽生さんのプライバシーを暴き立てようとつきまとった一部マスメディアを初めとして、ぼくたちのよう…

大谷翔平、羽生結弦、藤井聡太、若く謙虚な天才たちはなぜ非難されたのか。

苛烈な時代は不世出の才能を生むものなのだろうか、いまの日本を一望すると、さまざまな分野で異質なほどの能力を示す若者が幾人も見つかる。 そのなかでも、しんじつ天才と呼びたいのが以下の三人だ。 野球二刀流の大谷翔平。 フィギュアスケート金メダリス…

漆黒の絶望が生みだした現実否定文学「異世界転生」に希望は見いだせるのか?

「異世界」とは結局、何なのか? 芳賀概夢&灯まりも『異世界車中泊物語 アウトランナーPHEV』というマンガを何だか気に入ってしまって、読みつづけている。 異世界車中泊物語 アウトランナーPHEV(1) (アフタヌーンコミックス) 作者:灯まりも,芳賀概…

男女のあいだで対等な関係は成り立つのか?

惹かれ合う「男性」と「女性」は、どうすれば対等でありえるのか? 先日、よしながふみさんの最新刊『環と周』を読み終えました。 環と周 (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者:よしながふみ 集英社 Amazon いわゆる「転生もの」で、環(たまき)と周(あま…

有名税は重税すぎる。

ことばの刃は、ときとして人を刺し殺す。 『羽生結弦 孤高の原動力』(AERA特別編集) 朝日新聞出版 Amazon トップスケーターの羽生結弦さんが離婚を発表した。 ご報告がございます。これからも前を向いて進んでいきます。宜しくお願いいたします。 pic.twit…

なぜオタクはアニメの美少女に涙しても現実の女性には冷淡だったりするのか。

なぜ、わたしたちは人を差別するのでしょうか? ネットの俗語に「かわいそうランキング」という言葉があります。 元々は「白饅頭」こと御田寺圭さんがネットで提唱した言葉で、かれの著書『矛盾社会序説』でもその概念が説明されています。 矛盾社会序説 作…

ストリートをさまよう「親のいる孤児たち」に居場所をつくるにはどうすれば良いか。

ジャーナリストの佐々木俊尚さんの「「ホスぐるい」問題に見るポスト近代の普遍的悩み」という配信を聴きました。 非常に面白いというか、納得度が高い話で、まさに「我が意を得たり」という気がします。 「ホス狂い」にしろカルト宗教にしろ、その背景には…

「ふつうの顔」を失くした人間はどのように生きていけば良いか?

以前、TONOの代表作『カルバニア物語』に触れたとき、こんなふうに書いた。 タイトルからわかるとおり、この作品の舞台はカルバニアという架空の王国。まだ十代の王女タニアが、この国で初めての女王として即位したあたりから、物語は始まる。 口うるさい貴…

「18歳差の歳の差婚とかキモいキモいキモい!」「キモいって何が?」

お笑い芸人ハライチの岩井さん37歳が18歳年下の女性と結婚したことで、さまざまな憶測交じりの非難を浴びています。 ハライチ岩井結構好きだったんだけど37歳で19歳と結婚はちょっと…って思ってたら出会いは6年前で相手の女の子が13歳の時って知って引いてる…

国のために死ねるか、人のために生きられるか。戦後右翼も左翼も超えてゴジラが平和と愛国を問い直す!

映画『ゴジラ-1.0』(以下『マイナスワン』)を批判する動画を見ました。 非常に面白い。 ある種の政治的観点からこの映画を批判する意見は当然、出て来ると思っていました。 単なる難癖に過ぎないような批判は無数にあるけれど、この動画はきわめてロジカ…