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いま、百合が熱い(し安い)! Amazonでセール中のオススメ百合マンガ数十作を一覧にして紹介する。

まえせつ~百合とは女性表現の多様性を前提にする作品群である。

 いま、百合マンガが熱い! いや、それはまあいつものことなのだけれど、じつはいま、百合マンガが安い!

 というのも、竹書房(いろいろ百合を出している)のセールやら、一迅社(『百合姫』の出版社ですね)のセールやらが重なって、わりと電子書籍の割り引きが凄いことになっているのです。

 そこで、ここはお気に入りの百合作品を紹介し、あわよくばアフィリエイトで小銭を稼ぎ出そうということを考えてちょっとセール中の百合マンガで既読のものを並べ始めたら、あたりまえかもしれないがあるわあるわ、50作品を越したあたりで数えるのも面倒になり、ちょっと際限がなくなってしまったのでどうにか搾りに絞って30作品にまとめあげました。

 だいぶシュミが偏ってはいるものの、百合好きの人には満足のいくラインナップになったのではないかと(ほんとに好きな人はもう買って読んでしまっているかもしれないけれど)。

 それぞれの作品で割り引き率やポイント還元率が違っていますが、どれもだいたい30%から50%くらい安く購入できる感じです。この機会に百合マンガをゲットだぜ!

 世の中を見わたすと同年代の人たちが「中年の危機(ミドルエイジ・クライシス)」を迎え、欲望が薄れてきたとか何も楽しくなくなってきたなどと語っているのを仄聞するわけですが、幸いにもというかぼくの百合欲はまったく薄れず、きょうも楽しく百合マンガやら百合小説を読んでいます。

 ひょっとしたら電子書籍かなにかで『百合マンガ百選』という本も出せるかも。まあそれはいいすぎとしても、ここに挙げた作品はいずれも「萌え」だったり「シリアス」だったり「ほのぼの」だったり、それぞれの意味で傑出したクオリティの作品だと信じます。

 出て来るヒロインたちもじつにいろいろなタイプがいて飽きない。そもそも百合というジャンルは「女性表現の多様性」を前提にしてしか成立せず、おそらくはそれもあってボーイズ・ラブに比べ成立が遅くなった経緯があるわけですが、いまとなっては非常に多彩なキャラクターがあたりまえに出て来る時代となっていて、ぼくは嬉しい。

 余談ですが、最近お奨めの『ガクサン』という青年マンガでは、べつだん百合百合といった雰囲気でもなく、あたりまえに女性どうしのカップルが出てきてちょっと感動しました。良い世の中になったものだなあと。

 ボーイズ・ラブはたぶんゲイ・カルチャーとはかなりのところ隔絶していると思うのですが、百合はどういうわけかレズビアン・カルチャーと連続している一面があって、面白いというか興味深いなあと思います。

 今回は取り上げていないけれど個人的に好きな芥文絵さんの短編では、レズビアン・コミュニティらしきものがちょっと描かれていて良かったなあとか思いだしたりしますね。

 まあとにかくいろいろ並べてみたし、だいたい半額くらいで買える本が多いのでこの機会に百合沼にぜひハマってみてくださいまし。

 何冊か続けて読んでみれば百合属性がない方でも、その「尊み」がわかるようになるかもしれません。

 ただし、複数のセールが重なっていてどれがいつまで安いともいい切れないので、あくまでご購入の際にはご自身で値引きをご確認いただいたうえでお買い求めされるようお願いします。

 じゃ、行くぜ!

①『小林さんちのメイドラゴン』(50%ポイント還元)

 いわずと知れた有名マンガですね。アニメ版も最高の出来でした。

 厳密に百合マンガというと違っているかもしれないけれど、主人公(たぶん)の小林さんと、彼女に惚れ込んで異世界までやって来てしまったメイドラゴンのトールは明確に百合的といって良い関係だと思います(小林さんにはその気はないかもしれないけれど)。

 まあ、他にもいろいろカップリングは考えられますね。シンプルにコメディとして面白いのでそのつもりでお読みになっても良いかと。

②『小林さんちのメイドラゴン カンナの日常』(50%ポイント還元)

 『小林さんちのメイドラゴン』の数ある番外編のひとつです。この作品も今回、本編と合わせてセールになっています。

 外伝ということで、このシリーズの主人公は本編では小林さんに養われている幼女ドラゴンのカンナ。彼女が巻き起こすトラブルの数々がコメディタッチで描かれるわけなのですが、彼女を愛してやまない犀川という女の子が出て来るので、あるいは本編より百合味はつよいかも。

 本編と同様、ふつうに楽しめるライトタッチのコメディなのでオススメです。面白いよ。

③『神絵師JKとOL腐女子』(50%オフ)

 このマンガもぼくは大好きなんだよなー。

 タイトルがすべてを表わしているのですが、神(同人)絵師の女子高生と、OLで腐女子の年上女性の物語です。

 で、このふたりの関係もまあなかなかに「尊い」わけなのですが、それ以上に面白いのは彼女たちの腐女子っぷり。

 マンガだと誇張されて描かれるのが常の腐女子だけれど、このマンガは妙にリアリティを感じさせるものがあるんだよね。いや、こんな奴いないとは思うのだけれど……。いるのだろうか、ひょっとして。

 おもろ。

④『アンドロイドは経験人数に入りますか?』(61%ポイント還元)

 女性型アンドロイドを入手した女性が性的機能をもつ迫られ迫られ迫られて、しだいに彼女にほだされていくお話。つまり百合セックスもの、というかエッチなマンガ。それに尽きる。

 エロマンガというわけではないけれど、かなり性的な描写があります。良いね。

 ちなみに女性のアンドロイドは本来、「アンドロイド」ではなく「ガイノイド」というし、本編でもそのむね説明があるのですが、この作品では一般的に通用しやすい名称を選んでいるようです。まめちしきー。

⑤『嫌われ魔女令嬢と男装皇子の婚約』(61%ポイント還元)

 これも好きなマンガですねえ(そればっかりだな)。

 呪われた(と見られている)闇の魔力を持って生まれた魔女と、ある理由から彼女を結婚相手に選んだ男装の皇女の物語。

 片方が心折れかけるともう一方が助け、ふたりどこまでも対等に関係を深めていくあたりが素晴らしい作品です。

 百合でもどこかに権力関係というか、上下関係のようなものが挟まる作品も少なくないのだけれど(それはそれで良い)、このマンガは「対等であること」にこだわりを感じさせますね。すばらです。

⑥『小春と湊 わたしのパートナーは女の子』(45%ポイント還元)

 上のほうで「百合」と「レズビアン・カルチャー」には連続的な一面があると書きましたが、その象徴のようなノンフィクション作品。

 どこからどう見てもあきらかに百合でありながら、なんと実話なんですね。

 まあ、どこまでリアルに現実を映し出しているのかはもちろんよくわからないものの、これはちょっとすごい作品だなあと思います。

 何より、一作の百合マンガとしてふつうに「尊い」。こういう作品があたりまえに登場してくることは現代の百合マンガの強みですね。

⑦『彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります』(37%~61%ポイント還元)

 レズ風俗もの。ある幼なじみの女の子を探し出すために、その子に似た人物が所属していたと思われるレズ風俗に通うこととなる主人公のお話。

 かなりムリのある設定という気もするけれど、良いのだ、そういうものなのだ。

 で、風俗ものなので当然ですが、性的な描写があります。まあ、この場合はあくまで「お客さん」としてレズ風俗に通い詰めるだけなんだけれど。

 風俗嬢として接客する側を描いた作品では、今回は割り引きされていないながら『愛されてもいいんだよ』が良かったです。

⑧『私の推しは悪役令嬢。』(49%~50%ポイント還元)

 いわゆる「異世界もの」の定番パターンとして「悪役令嬢」があるわけですが、その「悪役令嬢もの」と百合を組み合わせた作品。というと異色作のようだけれど、これがじっさい面白く、人気もあって、アニメ化までされています。アニメのほうもなかなか悪くなかった。「悪役令嬢」×「百合」ものは他にもありますが、これは非常に読みやすく楽しめる作品なのではないでしょうか。シリーズは『百合姫』にてリアルタイムで連載が続いていて、まだ新刊が出ています。

 

⑨『私の百合はお仕事です!』(49%~50%ポイント還元)

 めちゃくちゃ傑作。

 まあ、この記事を読むような人であれば、知らない人はいないのではないでしょうか。

 ある種のコンセプト系のコスプレメイド喫茶(?)に勤めることになったそとづらの良い女の子の物語なのですが、非常に複雑に錯綜した女の子たちの心理ドラマが描かれます。

 背景にあるものは「恋愛は人を狂わせる。正気でいたいなら恋愛などしないほうが良い」という考え方で、それゆえにストレートに物語は進行しないのです。

 『百合姫』にて現在進行形で連載中。

⑩『月が綺麗ですね』(50%ポイント還元)

 全6巻で完結済みの作品。大幅ポイント還元は3巻まで。

 これもぼくは大好きだなあ。同性どうしの結婚が認められているある国で、薬師の女性と結婚したおっとり系どじっこ少女のあまったるい結婚生活を描く物語。

 とにかく圧倒的に絵が綺麗ですね。マンガは絵がうまければ良いというものではないけれど、うまいほうが良いには違いないわけで、読んでいて「ほお……」とため息を吐いてしまうくらい美麗な世界が展開します。

 この作者さんお得意の「おねロリ」シチュエーションもなかに入っていたりして、飽きさせません。

⑪『合法百合夫婦本』&『チヨちゃんの嫁入り』(50%ポイント還元)

 30作といいつつ、二作をまとめて紹介してしまいます。

 「合法百合夫婦本」と「チヨちゃんの嫁入り」。どちらもタイトルからわかるとおり、同性どうしの結婚が認められていて、とくにめずらしいものでもない国を舞台とした作品集です。

 上にも書きましたがこの作家さんはいわゆる「おねロリ」が好きらしく、そのカップリングが頻出します。で、「なるほど良いものだな」と思わせられるだけのスウィートでありながら充実した内容の二冊です。

 これはオススメ。

⑫『欠けた月とドーナッツ』(49%~50%ポイント還元)

 続けて二作、同じ作家さんの作品を紹介します。『欠けた月とドーナッツ』。これは性的な欲求をもたないいわゆる「ア・セクシュアル」の女性を主人公にしためずらしい百合。

 「ア・セクシュアル」でありながら恋愛感情は抱いてしまう彼女が、どのような着地点を見つけるかというお話です。

 まあ、そんなに深い結末というわけでもないのだけれど、淡々としていながらあたたかいストーリーが読ませる。まさに百合ならではの穏やかな作品といって良いでしょう。

⑬『女ともだちと結婚してみた。』(49%ポイント還元)

 これもタイトルから内容がわかりますねー。女性どうしでも結婚できることとなった時代を舞台に、恋愛感情のない「女ともだち」と結婚してみた女性の物語。

 といっても、あいてはあきらかに恋愛感情ありありなのですが、ただの「恋人どうし」とも「友達どうし」ともちょっと違う、女性どうしのあいまいな距離感が良いです。

⑭『羽山先生と寺野先生は付き合っている』(50%ポイント還元)

 体育教師の羽山先生と保健教師であるところの寺野先生のカップルのほほえましい日常を描く、それだけといえばまあそれだけのストーリー。

 作者さんは割り切ってただひたすらにあまあま、しあわせな物語を描き切っているようです。

 ぼくはわりとシリアスで起伏があるほうが好きだけれど、こういう作品もありではあるでしょう。百合としてはむしろこっちのほうが王道なのかも。

 かなり性的な描写があるところが特徴かもしれません。もちろんらぶらぶです。お幸せに。

⑮『今日もひとつ屋根の下』(50%ポイント還元)

 これもあまあま百合同棲もので、しかもノンフィクション。

 何だろう、上で紹介した『小春と湊』もそうなのだけれど、百合ってほんとうに自由なジャンルだなと思うのは、こういう作品がふつうにフィクションのなかに混ざっているところですね。

 実録ものではあるのだけれど、ふつうの百合マンガとして読んでなんら違和感がないところがすごい。

 まあ、第三者的立場で「女の子どうし」のカップルの幸せを祈るという百合オタの基本スタンスと矛盾はしていないわけですが、それにしてもすごいことだな、と思いますよ。いやほんと。

⑯『2DK、Gペン、目覚まし時計。』(50%ポイント還元)

 マンガ家さんもの。

 いかにも百合らしくキラキラと花やかな作品では決してないのですが、ぼくはとても好きです。そう思う人は他にもたくさんいたと思しく、百合作品としては長期連載になっています。

 初めはどう考えても恋愛関係になりそうもなかったふたりが、しだいしだいに近づいていくあたりのプロセスが読みどころ。

 人間どうしってじっさいどうなるかわからないものだなあと、百合というより人間ドラマとして面白い作品でした。いやほんと、色々な可能性があるものです。

⑰『ハロー、メランコリック!』(49%ポイント還元)

 このマンガも好きなんだよなあ(ほんとにそればっかりで申し訳ない。でも好き)。

 上の『2DK、Gペン、目覚まし時計。』と同じ作家さんなのですが、ぼくはむしろこっちのほうが好きかも。

 高校の部活ものなのですが、音楽というテーマを通して、いろいろな関係が描かれます。ぼくはこの不器用な主役カップルが好きでねえ。いつまでも見守っていられる感じ。

 全3巻で終わっているけれど、もっと続いてほしかったなあ。人気なかったんですかね。面白いんだけれどねえ。

⑱『私に天使が舞い降りた!』(49%~50%ポイント還元)

 これも人気作ですね。ぼくが新刊が出ると即座に購入するそれほど多くないマンガのひとつです。

 天使のような(性格はそれぞれ違う形にひねくれているが、まあ天使の部類に入る)小学生の女の子たちと、ひきこもり系ひきこもり女子大生の「みやこ」さんの関係を描く(ラブ?)コメディ。

 いわゆる「おねロリ」のシチュエーションだけれど、「おね」のほうがあまりにも頼りないのでその定石とはちょっと違う感じになっているんだよなあ。ぼくはその弱々しい「みゃーねー」が好きです。

⑲『ふたりエスケープ』(49%ポイント還元)

 あるマンガ家の後輩と、彼女の家にいそうろうしてニートを満喫している先輩が、何かとつらいことが多い日常から「エスケープ」して、好き勝手なことをやりまくるマンガ。

 「百合」よりむしろ「日常もの」にカテゴライズするべき作品であるかもしれません。ふたりのすがすがしいまでのエスケープっぷりから、「ぼくもエスケープしてみようかな、楽しそう」と思わせられる、そういう作品ですね。

 まあ、『百合姫』連載なのだから、間違いなく百合ではあるのだろうけれど。

⑳『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』(31%ポイント還元)

 これも、まさにタイトル通りの作品ですね。とくべつ恋愛感情がない後輩と結婚してしまう偽装結婚もの。

 百合には、同性どうしが結婚できるようになった国とか時代を舞台にしたシチュエーションが頻出しますが、そうなるとかならずしも恋愛関係というわけでもない、かといってただの友達とも違うという関係性が描かれるようになるあたりが面白いところです。

 シンプルな恋愛関係ではない「百合」もありだと思うし、読んでみたいところですね。そう、ぼくはそういうハバツ。

㉑『こいくちルームシェア』(48%オフ)

 これを「百合」というジャンルに入れ込むのはかなりムリがある気もしますが、まあ、女の子どうしのルームシェアものです。

 年上のオタク女子ふたりと同居することになったある女の子が、その彼女たちから影響を受けてしだいに趣味の道に目覚めたりしていく、というお話。

 全三巻で綺麗に完結しています。

 ぼくはこのハルミチヒロさんの作品が非常に好きなのですが、そのなかでもこれはカジュアルに読みやすいですね。わりとくり返し読み込んだりしてしまう作品です。

㉒『ゆゆ式』(48%~69%オフ)

 これも百合というのは少し違っているかもしれませんが、まあ類似ジャンルだと思う。

 箸が転がっても面白い系女子たちが、箸を転がすようなことをして笑い合うマンガ。

 ひたすらに内容がありませんが、「だがそれがいい!」という作品です。

 いわゆるこの手の「きらら系」の「萌え四コママンガ」は歴史的傑作であるところの『あずまんが大王』以来、「卒業」というシチュエーションにどう対応するか問われてきたところがありますが、このマンガはとくに時間が経過するわけでもない感じで、そこが興味深いですね。

㉓『いおの様ファナティクス』(51%ポイント還元)

 百合ハーレムものですね。と書くと、百合ハーレムってなんぞや?と思われてしまうかもしれませんが、言葉通りです。女の子が女の子だけのハーレムを作るお話。

 かなりめずらしいジャンルで、ぼくもあまり思いつく作品がない。でも、この『いおの様ファナティクス』は面白いと思っています。

 それだけの器量と甲斐性がある人間なら、べつに関係性は一対一に限らなくても良いんだろうな、と素直に思わせられるような、不思議な読みごたえのマンガです。何でもありだよなあ。

㉔『三日月のカルテ』(50%ポイント還元)

 ある病院に勤務する女医さんと、病を抱え、その病院で暮らしている女の子のラブストーリー。

 残念ながら二巻で打ち切られてしまったらしく、つまり人気がなかったようなのですが、ぼくはとても好きな作品でした。

 少女マンガなどではときに「サナトリウム」が舞台となる作品がありますし、「難病もの」は恋愛小説のひとつのパターンとして確立されています。

 「病」が「恋」を燃え上がらせる、そういうシチュエーションの百合バージョンとして良い雰囲気を出していると思う。

㉕『瑠璃色の夢』、『レンアイ♥女子課』、『レンアイ♥女子ファイル』、『女の子合わせ』、『初めて、彼女と。』(51%ポイント還元)

 はっ、はっ、はっ、30作品に入りきらないからむりやり何作か詰め込んでみた。すべて同一作家の作品です。

 この作家さん、ぼくはとても好きなのですけれど、なんといっても女性たちのやわらかそうな感じが良いですね。

 それは肉体のこともありますが、精神のやわらかな感じをさしてもいる。

 「女性らしさ」というと「本質主義だ!」と非難されるかもしれないけれど、女性どうしの関係がかもし出すある種の雰囲気というものはあって、ぼくはそれを求めて百合を読んでいるんだろうな、と。

㉖『ひめちゃんは重い女』(31%ポイント還元)

 かなりメンヘラ入っているヤンデレ系な「重い女」であるひめちゃんの、あまりにも重すぎる恋を描いた連作。

 まあ、百合ではないかもしれないにしろ、こういう女の子っているよな、という感じ。

 現実だったらこういう子の恋愛はあまりうまくいかないのでしょうけれど、そこはマンガなので包容力のある相手役の女の子が登場します。うん、マンガで良かったね! 

 ヤンデレとか重い女がとくべつ苦手ではない人にオススメですが、リアリティありすぎてイヤになる人もいるかも。そんな感じ。

㉗『おかしなエルフと女子高生』(31%ポイント還元)

 これは竹書房のセール作品ですね。わりと「萌え絵」っぽい絵柄のライトでカジュアルなコメディです。

 「おかしい」と「お菓子」をかけたわりとベタなタイトルからもわかるとおり、スイーツが主軸になっています。

 上の『ひめちゃんは重い女』とはくらべるべくもなく軽いお話で、読みやすい。ぼくはどっちもありだと思う!

 まあ、百合に限らず、あるジャンルが栄えていくためには多様性が大切ですよね。シリアスなお話も好きだけれど、気楽な萌えコメディもそれはそれで、というお気持ち。

㉘『放課後カノン』(51%ポイント還元)

 百合エッチマンガの短編集。とくに特筆するべき内容はないので、オススメかというとそうでもないのですが、絵柄が好きなので30作品のなかに入れてみました。

 女の子たちが出逢って、わりと即座に恋におちて、そしてすぐにセックスする、というありがちというか同人誌的な内容なのですが、「こういうのわりと好き!」と思ってしまうのはぼくが百合オタだからなんだろうなあ。

 ぼくと同じように絵柄が好きな人にオススメです。そうじゃない人はとくに読まなくて良いかも。

㉙『転生大聖女の異世界のんびり紀行』(42%オフ、ポイント50%還元)

 異世界転生もの。それもいわゆる「スローライフ」ものですね。

 人生に疲れた女性が死亡してその先でなぜか女神さまに出会い(いつも思うけれど、ほんとうになぜなのだろう)、生まれ変わって好き勝手に暮らす、という定番のストーリー。

 主人公の名前がなんと「ヒルネ」(笑)ということもあって、かなり自堕落な感じで話が進むのですが、現代日本人はこういうお話に飢えているのだろうな、きっと。ぼくはいつも可能なかぎり自堕落に暮らしているからそうでもないけれど。

㉚『ゆりぐらし』(60%オフ)

 まさに百合な暮らしを描いた作品集。内容はといえば、

1.ゆる~い同棲
2.けんかっぷる同棲
3.作家さんと同棲
4.死神と同棲
5.先生と同棲
6.ヤンデレと同棲
7.犬のいる同棲
8.ビッチちゃんと同棲
9.仕組まれた同棲
10.押し切られた同棲

 ということで、いずれにしろ同棲していることがわかりますね。今回挙げた30作のなかでもほんとうにひたすらいちゃいちゃしているだけのタイプの百合なので、そういうのが好きな人はぜひ、という感じ。尊い。