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小説家になろうにおける異世界は「異」世界ではなく異「世界」である。
小説もうすでに一時的な流行は去ってしまった感もあるが、ソーシャルメディアではいまも「異世界転生」が話題である。その是非を巡ってきょうも不毛とも思える論戦がくりひろげられている。 で、なぜ「異世界転生」なのかというクエスチョンに対しては、い... -
正義の味方は男性の味方でも女性の味方でもありえない。
社会このポスト、X(Twitter)を見ていてめずらしく「ほんとうにその通りだな」と思ってしまった。 https://twitter.com/HikaRururor0410/status/1841466124967493852 そう――「普通」という概念は、ときとしてまさに暴力である。何か、あるいはだれかを「... -
人気絶頂の『負けヒロインが多すぎる!』はエクストリームラブコメ選手権で優勝しない。
小説アニメ『負けヒロインが多すぎる!』が人気だ。 ぼくはまだ序盤しか観ていないが、たしかに面白い。いったい何なんでしょうね、この演出の切れ。技術的な事柄に関してなど、くわしいことは監督のインタビューをご覧ください。 https://febri.jp/topics... -
スポーツマンガは大谷翔平を超えられるか?
マンガいまに始まったことではないが、大谷翔平が大活躍だ。 9月29日現在で一試合を残してホームラン50本、盗塁50回の歴史的な記録を達成、なおかつ三冠王の可能性もあるという途方もない数字を記録していて、MVPの呼び声も高い。 これで「本業」はピッチ... -
「『このすば』や『フリーレン』が心を癒やす! イタリア人精神科医が編み出した〈アニメ療法〉がいろいろ凄すぎる件。」
書籍〈アニメ療法〉をご存知でしょうか? ちょっと目にした耳にしたことがあるという方はいらっしゃるかもしれませんが、くわしく知っているという人は少ないでしょう。 それは精神医療の臨床にアニメをもちいる方法論のことで(この場合「アニメ」とは日... -
なぜ本国で検閲・規制されているはずの中国BLが日本で流行しているのか。
小説最近、注目しているマンガに『日本の月はまるく見える』がある。史セツキというペンネームの作家によって書かれた作品だが、じつはこの人、日本的な名前を使用しているものの中国人作家で、物語でも作者同様、中国人の女性漫画家が訪日しマンガを連載す... -
おまえたちが文句ばかりいって一向に読もうとしないから、代わりに『大転生時代』を読んでやったぞ。
小説読んでやったのだが――うーん、まあ、そこそこ? いや、読む前は「なろうをメタっているだけで凡庸きわまりない駄作www これだから口だけの純文学作家様ときたらwwwwww」みたいに口汚くののしってページビューを稼ごうみたいな気持ちもちょっ... -
男女最終戦争は核ミサイルよりも早く世界を破滅に追い込む。
書籍石田衣良の人気シリーズ『池袋ウエストゲートパーク』の最新刊『男女最終戦争』がきょう発売された。 電子書籍の時代では、深夜の0時から新刊を購入することができる。さっそく買って、読んでみた。 ストーリーはマンネリだが、シャープな文体はあ... -
なぜ、最近のアニメやマンガはこんなに「面白くなってしまった」のか?
未分類【いま、マンガやアニメはかつてなく面白い!と思いませんか?】 【「つまらなくなった」言説はそれこそ昔からある】 【じゃあ、アニメはどうなのさ?】 【いま、確実に面白いマンガ10作!】 ・阿賀沢紅茶 『正反対な君と僕』 ・杉浦次郎 『ニセモノの錬金... -
「ポリコレ」概念は空疎だけれど、完全にオタクの妄想ってわけじゃないよ。
未分類はてなブックマークで上がって来ていたこのような記事を読んだ。 いわゆる「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」がどのような経緯を経ていま、批判や嫌味や罵倒のための言葉として使われているのかという解説である。 ほぼ一年半ほど前の記事...