Something Orange

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有害な(性)描写とはどのようなものか、話題のアニメで考察する。

「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」Blu-ray BOX 前野智昭 Amazon 一年ほど前に放送されていた(らしい)アニメ『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』の性暴力描写がいまになって話題になっている。さっそく見てみた。 アニメのリアルな強姦未遂シーン…

ひろゆき対ナウシカ。空漠のニヒリズムと血まみれの理想主義はどのように対立するか。

「あの」ひろゆきが、相模原障害者殺傷事件をモデルにした映画『月』の感想を述べていた。 「弱者に優しい社会」と綺麗事を言って自己陶酔する人は多いですが、自分の手やお金を使って弱者を助けはしない。彼らの本音は「弱者は見えないところでひっそり死ん…

突然に百合愛があふれ出したので「超」オススメ百合マンガ30作をコメント付きリストアップしてみた(らぶ)。

①伊藤ハチ『月が綺麗ですね』 ②紺野キタ『ひみつの階段』 ③志村貴子『青い花』 ④ゆざきさかおみ『作りたい女と食べたい女』 ⑤玄鉄絢『少女セクト』 ⑥未幡 『私の百合はお仕事です!』 ⑦仲谷鳰『やがて君になる』 ⑧雨水汐『女ともだちと結婚してみた』 ⑨こう…

どうすれば「どろ沼の承認欲求」から解放されるのか。天才俳優・神木隆之介が教えてくれること。

現代社会のひそやかな流行語に、「承認欲求」があるかもしれない。この言葉についてたくさんの本が書かれてもいる。 「承認欲求」の呪縛(新潮新書) 作者:太田肇 新潮社 Amazon 承認をめぐる病 作者:斎藤 環 日本評論社 Amazon 認められたい 作者:熊代亨 ヴ…

映画は「障害者の生」を高らかに肯定できなかった。それでは、わたしたちはどうか?

相模原の障害者施設「やまゆり園」で起こった障害者殺傷事件についてはご存知だろう。 やまゆり園事件 (幻冬舎文庫) 作者:神奈川新聞取材班 幻冬舎 Amazon 開けられたパンドラの箱 ――やまゆり園障害者殺傷事件 作者:月刊『創』編集部 創出版 Amazon 津久井や…

【ネタバレ】映画『ゴジラ-1.0』はタナトスに染まった「男らしさの物語」を更新したか。

本日公開ながらすでに話題の大作映画『ゴジラ-1.0』を見てきました。 色々と思うところのある作品ですが、まあ、結論からいってしまうと、ふつーに傑作ですね。 予告編の段階でもう印象的な仕上がりを垣間見せていたVFXは凄まじく、強烈な殺意を持って襲っ…

「「エビデンス」がないと駄目ですか?」問題を交通整理する。

朝日新聞の「「エビデンス」がないと駄目ですか? 数値がすくい取れない真理とは」という記事が批判を浴びている。ネットではほぼ「炎上」状態である。 『「エビデンスに殴られている」 分断の道具に使われる客観性』逆だろ逆。「科学という棍棒で」と同様、…