2023年8月– date –
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将棋漫画は現実に負けたのか? 「現実がフィクションに勝った」というフィクション。
マンガ羽海野チカさんによる傑作将棋マンガ『3月のライオン』のひさしぶりの最新巻にあたる第17巻を読み終えた。 3月のライオン 17 (ヤングアニマルコミックス) 作者:羽海野チカ 白泉社 Amazon まあ、もともと『ヤングアニマル』の連載ですべて読んではいた... -
アニメ、アイドル、パパ活。オタクと少女幻想で成り立つ「ロリコン社会」は狂っているのか。
エトセトラ【狭くて深いロリータ・コンプレックスの世界。】 【ロリコン天国ニッポン?】 【日本は「ペドフィリア傾向社会」なのか?】 【「子供」概念の発見と「ロマンティック・チャイルド」。】 【光源氏はロリコンではない。】 【少女買春の背景にあるものとは。... -
京極夏彦『鵼の碑』刊行を控えて「大人向けキャラクター小説」の再評価を希望する。
未分類京極夏彦の『鵼の碑』がいよいよ出るとか。 鵼の碑 (講談社ノベルス) 作者:京極 夏彦 講談社 Amazon 一方、ぼくは「小説家になろう」などいろいろ読んでいるのだが、あらためて大人向けのキャラクター小説を読みたいなあ、と思う近頃である。 ここで... -
その執着はほんとうに愛ですか? なぜ女性向けポルノは「被虐」や「執着」にこだわるのか。
マンガめちゃコミックで一気読みした『男友達が激甘カレシになりました』を読み返しています。ぼく、このマンガ、めっちゃ好きなんですよねー。 男友達が激甘カレシになりました (Only Lips comicsめちゃコミックオリジナル) 作者:御徒町鳩 大誠社 Amazon い... -
子供部屋おじさんですが、お国と社会のために家を出て結婚して子供をつくる予定はまったくありません。
エトセトラ『ぼっち・ざ・ろっく!』の最新巻のついでに『子ども部屋おじさんの彼と一緒に住みたい私の100日間戦争』というコミックエッセイを読んでみた。 ぼっち・ざ・ろっく! 6巻 (まんがタイムKRコミックス) 作者:はまじあき 芳文社 Amazon 子ども部屋おじ... -
『アンパンマン』の聖なるカニバリズムと『銀河鉄道の夜』を超える「正義と自己犠牲」のあり方とは。
未分類そうだ うれしいんだ生きるよろこびたとえ胸の傷がいたんでも 映画『それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』を見ました。 映画 それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ 戸田恵子 Amazon 『アンパンマン』の映画を観るのは初めてです。... -
「生きている」とはどういうことか。人間という名の音楽に耳を澄ませる。
未分類歯が痛かったこともあって、いままで欠かさず続けてきたブログを四日も休んでしまった。 痛恨である。いったん流れを止めてしまうとまた書きはじめることが億劫だったりする。 まあ、たった数日だけ休んだくらいではどうやって書いていたのか忘れて... -
【無料】なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。(続完全版)【長文】
書籍第五章「物語は「神なるもの」をどう描いて来たか」 ①「SF小説に見る宗教性と反宗教性」 ②「科学合理性の魅惑と限界」 ③「後期クイーン問題と神」 ④「酸鼻と陰惨のゴシック・ホラー」 ⑤「ナルニアへ続く箪笥」 第六章「性と聖」 ①「推し活... -
【無料】なぜ、ただのアニメやゲームが人を救うのか、宗教的に説明するよ。(完全版)【長文】
書籍それは、どこかで「聖なるもの」と繋がっているのか? それともまったく無関係な「俗なる文化」に過ぎないのか? 考えてみよう。 序文 序章 第一章「オタク・スピリチュアリティとは何か?」 ①「オタク文化と宗教のアフィニティ」 ②「アイロ... -
『推しの子』の「洗練された気持ち悪さ」は生成AIを凌駕するか。
マンガどこか「気持ち悪い」ことこそが「気持ち良い」のはなぜなのだろう? 『進撃の巨人』や『推しの子』を題材に考えてみた。 【ハイパーポルノの時代】 【いつか動画は「個人用」になる】 【だれもが王さまになれるときが来る?】 【AIは「決定的な意外性...