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突然に百合愛があふれ出したので「超」オススメ百合マンガ30作をコメント付きリストアップしてみた(らぶ)。

 「百合」は、お好きですか?

 このばあい、もちろん植物の百合ではなく、女性同性愛(的)関係を描くフィクションとしての百合です。

 ぼくはかなり好きです。経済的にプアなこともあって、それほど量を読み込んでいるわけではありませんが(十分読んでいるだろという見方もあるかも)、「女の子ふたり」の関係が描かれた作品を見ていると心がときめきます。

 かつて、そのような作品はあまり市場に求めようもなく、自分が「百合好き」であることを自覚することすらむずかしい時代もありましたが、時は来たれり! いまとなってはSFからファンタジー、レズ風俗ものからラブコメディに至るまで、じつに膨大な作品が読めるようになりました。

 ええ、大変しあわせなことです。こういう時代が永遠に続けば良いと思います。

 そこで、とりあえず個人的にオススメの「百合漫画」30作をリストアップしてみました。

 ほんとうは50作にしようかとも思ったのですが、その、ちょっと多いかなと思って遠慮しました。

 また、じつは『アトラク=ナクア』とか『カタハネ』のような漫画化されていない百合作品にも大好きなものはあるのですが、それは今回は取り上げないこととします。

 ちなみに、もし冬のコミケに受かったら内容は未定ながら「百合の本」を出す予定です!

 それが売れないと破産してホームレスになるしかないかもしれないので、良ければ買ってください。マジで人生の浮沈がかかっています。

 ただの同人誌にそんなものかけるなという気もしますが、そのくらい貧しい人生を送っているということです。ううう、もっとお金を稼いで百合漫画を買いたい。

 そういうわけで、以下、順不同で30作を並べてみました。いずれ劣らぬ良作ぞろい、良ければご一読ください。

 よろしくお願いいたします。

①伊藤ハチ『月が綺麗ですね』

 超絶美麗な絵柄で知られる伊藤ハチさんの「合法百合結婚もの」です。

 とってもふわふわな性格をした女の子が薬師の女性に嫁ぐところから始まり、その結婚生活が描かれます。

 とにかく絵柄がひたすらに美しく、ただ陶然とその世界にひたるのみ。

 あと、伊藤さんはどうも「おねロリ」にこだわりがある人らしく、そういう関係性も出て来ます。しかもロリっ子のほうが攻め攻めだ! 尊いですね!

 最近、商業のほうで新刊を見かけないのですが、また描いてくれると嬉しいです。大好きな作家さんです。

②紺野キタ『ひみつの階段』

 これを「百合」に含めるべきかどうなのか微妙なところで、むしろクラシックスタイルな少女漫画と見るべきなのかもしれないけれど、まあ、オススメなので取り上げてみました。

 まだ百合があまりメジャーでなかった頃にひそやかに愛好されていた一作です。あまり濃密な関係は出て来ませんが、それだけに淡い魅力があります。

 ぼくは狭い意味での百合も好きだけれど、女の子どうしの友情ものも好きで、その意味でこれとか川原泉さんの『笑う大天使』はクリティカルヒットの作品なのです。

 良き。

③志村貴子『青い花』

 透明感の高い絵柄でいろいろなダメ人間たちの生態を描くことで知られる志村貴子さんによる世界最高水準の百合です。

 志村さんは男女カップリングもボーイズ・ラブもあたりまえのように描かれる方ですが、この『青い花』は最高傑作といっても良いのではないかと思う。

 とにかく圧巻のクオリティがしじゅう続き、そうして最後にはほんのりと切ないハッピーエンドへと向かいます。

 今回取り上げた30作品のなかでも指折りの完成度と思われるので、もし百合未体験の方がいらっしゃったらこの作品から入門するのも良いかもしれません。

④ゆざきさかおみ『作りたい女と食べたい女』

 タイトル通りの内容。

 料理を作って振る舞いたい女性と、たくさん美味しい料理を食べたい女性が出逢い、しだいに恋愛関係になっていく物語です。良き良き。

 あえていうなら「ポリティカル・コレクトネス」的な意味での「正しさ」を重視するような描写がいくつかあって、そこら辺で好みは分かれるところがあるかもしれませんが、逆にいうとそういった作品を読みたい方にとってはストレートに刺さる漫画だといっても良いでしょう。

 冒頭のあたりは百合密度は濃くありませんが、しだいに百合百合していきます。

⑤玄鉄絢『少女セクト』

 これもなつかしいタイトルだな……。麗しい女の子たちの辛みを描いた18禁マンガです。

 表紙を貼ってしまうとGoogle Adsenseのアダルトコンテンツ認定にひっかかって広告を止められてしまうリスクがあるのであえて貼らずにおきますが、素晴らしく綺麗な作品です。

 あくまで「男性向けのエロ」として描かれたしろものではあるのですが、百合が好きな人であれば女性でも問題なく楽しめることでしょう。

 昔は発表の場が少ないながらにいろいろなところで百合を描こうとしていた人がいた、という話でもあるかもしれません。

⑥未幡 『私の百合はお仕事です!』

 「お仕事」として「尊い」百合を演じる少女たちの、恋や欲望や切ない感傷を描く人気作。

 アニメにもなっていますね。とにかく、これは面白いです。

 ストーリーテリングの魅力という意味では、いま連載されている百合作品のなかでぼくはベストの評価をつけるかも。

 百合は基本的には恋愛ものの範疇に入るわけで、あまり長く続くケースは少ないのですが、これは複雑な人間関係を描写しつつ既刊12巻まで続いています。

 そしてまだまだ終わりそうにありません。嬉しい。

 甘々に留まらない「痛いところのある百合」を求める人にはオススメの一作です。

⑦仲谷鳰『やがて君になる』

 これもメジャータイトルですね。『電撃大王』の連載作品で、アニメ化もされましたし、番外編の小説やコミックアンソロジーなども出ています。

 「恋」という気持ちを理解できない女の子が、上級生の少女と「決して好きにならない」ことを前提に関係を紡いでいくストーリー。

 これ、もし男女だったらと考えると鬼畜なまでにつらい設定だなあと思うのですが、こういうのも内包できるのが現代百合の良いところ。

 じっさい相当に人気もあったようですし、読みごたえがあることはまちがいありません。すばらです。

⑧雨水汐『女ともだちと結婚してみた』

 これ! このマンガ、好きなんですよね。

 同性結婚が合法化された時代を舞台に、女ともだちと結婚してしまった女性を描いた物語なのですが、何というかこう、淡々として進んでいく物語がすばらしいです。

 あるいはもっとディープだったりドラマティックだったりする物語のほうが好みの方もいらっしゃるかもしれませんが、一方でこういう「淡々しい好意」の様子に惹かれる人も少なくないのではないでしょうか。

 ふと、くり返し読んでしまうような、そういう染み入るような魅力がある作品だといって良いと思います。

⑨こうの史代『街角花だより』

 マンガの歴史に冠絶する歴史的大傑作『この世界の片隅に』などで知られるベストセラー作家・こうの史代さんが百合を描いていることを知っている人はそこまで多くないかもしれません。これがその作品です。

 じっさい読んでみるとめっちゃ百合百合しています。

 こうのさんはあきらかに女の子を描くことにこだわりを持っている作家さんですし、他の作品でも百合っぽいフレーバーをただよわせる描写があったりするので、じつは百合好きなのでは?と睨んでいます。

 それはまあともかく、このマンガは面白いのでオススメですよ。

⑩南高春告&鴉ぴえろ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』

 これはライトノベル原作の百合ファンタジーですね。

 「わたしがさらってあげる!」というセリフをご存知の方も少なくないのではないでしょうか。

 いかにも「小説家になろう」的な「貴族令嬢の婚約破棄シチュエーション」にひとりの少女が飛び込んでいって彼女をかっさらっていくという印象的なシーンから始まり、意外なほどに濃密なドラマが展開します。

 ぼくはこういう話、好きさっ。

 それこそ『女ともだちと結婚してみた』みたいな淡いトーンもあればこういう劇的な展開が売りの作品もある。百合も色々ですね。けっこうなことです。

⑪みかみてれん&むっしゅ『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ(※ムリじゃなかった!?』

 これも、みかみてれんさんのライトノベル原作の作品です。

 みかみさんはいわゆる「ガルコメ(ガールズラブコメ)」でそれはもうスウィートな小説をいくつも上梓しておられますが、そのなかでもぼくはこれがいちばん好き。

 原作の一人称の魅力は完全に再現されているとはいえないかもしれないけれど、マンガのほうもよくできています(上から目線で申し訳ありません)。

 いわゆるラブコメ的な面白さを百合に持ち込んだという意味では、なかなかに画期的な作品なのではないでしょうか。面白いです。

⑫小川一水&たなかあひる『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』

 小川一水さんの百合SF小説の漫画化です。まだ単行本にはなっていないのかな? まさにいま連載されている最中なのですが、まあとにかく「百合」としても「SF」としても読みごたえのある作品だといって良いでしょう。

 超大作『天冥の標』をみごと完結させたあとの作品という意味でも注目されていると思います。

 とくに漫画化されてはいないので今回は取り上げませんでしたが、百合SF小説だと伴名練の『百年文通』あたりも傑作なのでオススメですね。

 それにしても百合とSFは相性が良い。というか、百合は何にでも入り込むのかもしれませんが。

⑬なもり『ゆるゆり』

 いわずと知れたメジャータイトル。あるいは知名度という意味では日本の百合作品のなかでもこれがトップかもしれません。

 もちろん、知名度があるということはそれだけ有名になる理由があるということなので、面白いです。

 ぼくはそこまでディープなファンというわけではないのですが、それでも、何かのキッカケで読み始めるとやっぱり読み込んでしまう。

 百合がどうこうという以前に一作のマンガとしてのクオリティが飛び抜けているのですね。

 いわゆる「きらら系」に通じるわちゃわちゃした楽しさのあるマンガといえるかと。

⑭さと『神絵師JKとOL腐女子』

 これも何だか好きなんだよなあ。

 「神絵師」と呼ばれる一流同人作家の女の子と、彼女のファンの「腐女子」OLがしだいに惹かれていく様子を綴った百合です。

 まあ、とても百合百合しいのですが、でも、これはひょっとしたら百合がどうこうという以前に「腐女子マンガ」として読んでも楽しめるかも。

 この手の作品はきわめてオーバーな描写に終始しがちで、この作品もそうには違いないのですが、妙な説得力があります。推しの道は深く長いのだなあ、と感じさせられますね。

 もちろん、恋愛描写も魅力的なので、ラブコメ好きの方はぜひどうぞ。

⑮清水玲子『輝夜姫』

 『輝夜姫』。

 まだ「百合」というジャンルが一般的に知られていなかった頃にレズビアン・テーマに果敢に挑んだ(そして、その意味では途中で頓挫してしまった)少女マンガの名作です。

 そういうわけで単純に百合として読むべきものではないのかもしれませんが、女性どうしの恋愛や性愛を描いていることはまちがいありませんし、百合好きに読んでいただきたいマンガには違いないので今回、取り上げました。

 「クローン」をめぐる過激なドラマティックな物語には一読の価値があります。

 傑作。

⑯黄井ぴかち『羽山先生と寺野先生は付き合っている』

 『百合姫』連載の女性教師カップリングのマンガです。

 いわゆるらぶらぶ、あまあまな傾向の作品で、ダイレクトかつストレートに百合セックスの描写が入っているあたりに特色があるといえるかと思います。

 あくまでらぶらぶなので百合の範疇から出るようなエロはないのですが、それにしてもえっちだ。

 『百合姫』であからさまに性的な描写が入るようになってきたのはこの作品あたりからなのではないでしょうか(もっと前の例があるかもしれませんが)。

 こういうのもありですよね、当然!とぼくは思います。

⑰椋木ななつ『私に天使が舞い降りた!』

 ああ、このマンガも大好きなんだよなあ(そればっか)。

 メジャータイトルといって良いのかどうか微妙な感じもありますが、『百合姫』連載でアニメ化もされた人気作品です。

 アニメのほうも出来が良かったですね。ぼくはわざわざ劇場アニメも観に行きました。良かったです。

 いわゆる「おねロリ」ものなのですが、注目するべきは陰キャ&コミュ障&ひきこもり無双な主人公「みゃーねえ」の描写。

 『ぼっち・ざ・ろっく!』のぼっちちゃんと仲良くなれそうな性格しているな。小学生とかお好きな方には無条件でオススメです(おい)。

⑱『山田と加瀬さん』

 植物を愛する純真少女「山田」と、陸上女子の「加瀬さん」の、ほんわからぶな日々を描いたシリーズ。

 あるいは「加瀬さんシリーズ」と呼ぶほうが適当なのかもしれませんが、とにかく連作短編形式で続いていた作品です。最新刊は『山田と加瀬さん』という名前になったようですね。

 そう、どういったら良いのか、読むとあったかくなるマンガなのです。

 おまえ、表現に困って紹介を投げ出しているだろといわれるかもしれませんが、ほんとうにそうなんだよ! 心がぽかぽかするんだよ!

 ぼくはイノセントなわりにバイタリティ強めの山田が好きです。

⑲長門知大『将来的に死んでくれ』

 これは完結済みで読みやすい作品ですね。

 ある女子高生に恋してしまったもうひとりの女子高生が、ありとあらゆる手段を使って自分の想いを伝えようとするものの、あいてはまったくの塩対応で受け止めてもらえないという展開が延々と続くコメディです。

 あくまでコメディなのであまあまな描写が入ったりはしないのですが、猪突猛進する主人公のことは応援したくなります。

 最後には両想いになれるのか、どうか、その点はネタバレしないでおくので、ご自身で読んでみてご確認されてください。面白いですよ。

⑳大沢やよい『ハロー、メランコリック!』

 この作品もなあ、好きなんだよなあ(ほんとにそればっかりだな)。

 全三巻+αできれいに終わっているのですが、個人的にはもう少し続いてほしかった。べつだん、人気がなかったわけではなく、おそらく当初からの予定通りなのかもしれないけれど、もっと読みたかったですね。

 音楽ものではあるのですが、むしろ引っ込み思案だったりやたらアクティブだったりする主人公たちの個性の描写が際立っています。ぼくとしてはその点に注目したいですね。

 「女子高生とか、好きだから!」(なつかしい)の人は読んでみてくださると良いかも。

㉑奥たまむし『明るい記憶喪失』

 タイトルに「明るい」とついていることかわかるように、とてもあかるいコメディです。

 主人公は記憶喪失になるのですが、まったく切ない展開になったりしません。ひたすら一直線にラブへ向けて突っ走ります。

 これくらい強靭な性格をしていると、記憶喪失になってしまっても問題なくラブコメできるんだよね、ということがわかりますね。

 劇的だったり哀切だったりするストーリーをお求めの人には向かないかもしれませんが、素直に笑える作品です。

 いやあ、百合もほんとうに幅広くなりましたね。

㉒犬井あゆ『今日もひとつ屋根の下』

 これはなんと驚愕のノンフィクション百合。じっさいのレズビアン・カップルの生活を綴ったマンガとなっています。

 ボーイズ・ラブとゲイはかなりのところ断絶しているだろうけれど、百合の場合はへたすると繋がることがありえるんですよね。

 それをどう受け止めれば良いものなのかはまだ言語化ができていませんが、まあ、そういうこともあるとしかいいようがありません。

 中身は、ほんとにふっつうに百合です。百合マンガ以外の何物でもありません。

 いいよね、らぶらぶで。うらやましくなってきますよ、ほんとうに。一生イチャイチャしていてください。

㉓コダマナオコ『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』

 『百合姫』掲載作品を中心にいろいろな百合マンガを描いておられるコダマナオコさんの作品。

 まさにタイトルに尽きていますね。偽装結婚ものです。

 百合ジャンルには「合法結婚もの」みたいなジャンルがあって、同性同士の結婚が合法である、あるいはそうなった世界を描いているのですが、これもそのひとつといえるでしょう。

 ただ、この場合は「偽装結婚」なので、そこら辺に絡めてひと波乱あることになります。

 同性結婚についてどう考えるかはともかく、百合の世界ではだいたいこの手の話はハッピーに終わります。

㉔ユニ『ヒトゴトですから!』

 Amazonでたくさん百合の電子書籍を出しているユニさんの作品です。『憎らしいほど愛してる』とどちらを選ぼうか迷いましたが、こちらにしました。

 この方の作品の特徴は「大人の女性」にフォーカスしているところでしょう。

 ある一定以上の年齢と職業意識を備えたアダルトな女性たちのあいだに芽生える恋心を描かせたら、右にも左にも出る者のいない作家さんだと思います。

 いわゆる「社会人百合」ジャンルの第一人者ですね。

 もっと若い「女の子」の話が好きな方には向かないかもしれませんが、これはこれでまた違う魅力があります。

㉕檜原フキ『タダでは抱かれません』

 ええと、えっちなマンガです……。表紙はAdsense対策でカット。

 一時期、「百合は清純でないとダメ! エロティックな作品なんてもってのほか!」的なことが語られたこともあったような気もしますが(気のせいかもしれない)、最近はあたりまえにえっちなマンガも百合のなかに含まれるようになりました。

 この作品もそのひとつ。お金をもらって女の子たちに抱かれるある女子大生を描いたストーリーです。

 まあ、売春なんですけれど、そこまで重くはならず、あくまでライトタッチで進んでいくお話。

 えっちな百合が読みたい人には合う作品かと。

㉖伊月クロ『彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!』

 これもえっちなマンガだな……。いわゆる「レズ風俗」ものですね。

 最近の百合業界を見ていると、レズ風俗テーマは完全に一ジャンルを形成するに至った印象ですが、この作品はその代表作といって良いかもしれません。

 幼なじみの女性をさがすためにレズ風俗店へ通いつめ、たくさんの女性たちに抱かれる「彩純ちゃん」という女の子の物語なのですが、きみ、だんだん風俗店に行くことそのものが目的化していないか?というように思えなくもありません。

 セックスワークに抵抗がない方にオススメ。

㉗焼肉定食『アンドロイドは経験人数に入りますか?』 

 あれ、えっちなマンガが続くぞ。ここら辺、ぼくの頭のなかで連想ゲーム的に作品タイトルを出してしまったのかもな。

 ある種のSF作品で、セックス機能がついたアンドロイド(正確にはガイノイド)の女の子に襲われたり、襲われたり、襲われたりして気持ち良くなってしまう女性のお話。

 いやあ、女体の描写がとても柔らかそうに描かれていることもあって、どちらかといえば「男性向け」という印象の作品なのかもしれませんが、女性の百合好きにも推薦できます。

 SFといっても堅苦しいところはまったくありません。エロコメ百合ですね。

㉘焼肉定食『人妻とJK』

人妻とJK 1 (ヴァルキリーコミックス)

人妻とJK 1 (ヴァルキリーコミックス)

  • 作者:焼肉定食
  • キルタイムコミュニケーション
Amazon

 なんというわかりやすいタイトル(笑)。まさに「人妻と女子高生」の姦通のコメディです。

 そんなものコメディ仕立てにしてしまって良いのかという気もしますが、まあ、マンガだしねえ。

 いわゆる「歳の差もの」、「不倫もの」であるわけですが、ダンナさんがほとんど出てこないため、あまり背徳感はありません。

 これもとってもえっちなマンガですし、どちらかといえば男性向けという感じなのかもしれません。ただ、百合好きの女性にとっても面白い作品であることはたしかでしょう。

 この人はほんとに肉感的な女性を描く方ですね。

㉙三浦コズミ『突然何となく隣の席の同僚と… 』

 『突然何となく隣の席の同僚とキスしたくなりました』に始まる『突然何となく隣の席の同僚と…シリーズ』です。

 「そんなことあるかい!」というツッコミ待ちのタイトルではありますが、内容的には王道の社会人百合。すばら。

 あるある、あるよね、突然何となく隣の席の同性の同僚とキスしたくなったりセックスしたくなったりすること。百合の世界では往々にしてあることなんだよ。

 社会人百合の魅力は「働く大人の女性」を描けるところだと思いますが、この作品もまたその点では堅実な仕上がりとなっています。

 良いですよね、働くお姉さんたちは。

㉚『同人女百合アンソロジー』

 いろいろと面白い百合アンソロジーが出ているなかで、どれを取り上げようかすこし迷いましたが、この本にしました。

 同人誌をつくって売ってはまたつくる、いわゆる「同人女」にフォーカスした本です。

 描いている人たちがじっさいに同人誌制作経験があるためなのかどうか、非常に生々しくというか、詳細に、濃厚に「同人女」が描かれていて面白いです。

 百合好き的にはどうなんだろうという気がしなくもないのですが(笑)、まあ、これはこれで。バリエーションの多彩さこそが現代百合を支えているのさ!

 さて、そういうわけで、30作を並べてみました。

 まだこの作品やあの作品が抜け落ちているので、もし、この記事が読まれるようだったら、あるいはまったく読まれなくても+20作品をして、50作品リストアップにしようかなあとか考えています。

 とりあえず、ご飯を食べてから考えよう。では、楽しい百合ライフを!

【アニメ配信サイト】

 アニメ『私の百合はお仕事です!』は以下の配信サイトで視聴可能です。

・DMMTV

 アニメ『やがて君になる』は以下の配信サイトで視聴可能です。

・ABEMAプレミアム

 アニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』は以下の配信サイトで視聴可能です。

・DMMTV

・U-NEXT

 アニメ『ゆるゆり』は以下の配信サイトで視聴可能です。

・U-NEXT

 アニメ『私に天使が舞い降りた!』は以下の配信サイトで視聴可能です。

私に天使が舞い降りた! Blu-ray BOX

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  • KADOKAWA アニメーション
Amazon

・DMMTV

・U-NEXT

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