海燕@オタクライター– Author –
海燕@オタクライター
同人誌サークル〈アズキアライアカデミア〉管理人。 マルハン東日本のウェブサイト「ヲトナ基地」にて継続的に記事を発表しています。
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『葬送のフリーレン』最新刊まで「つまらない」と感じる人も楽しめる読み方。
映画来週のアズキアライアカデミアにそなえて『葬送のフリーレン』を読み返している。少年漫画って基本的に何かが欠けている主人公がそれを手に入れる「獲得の物語」のパターンだと思うのだけれど、『フリーレン』は失って初めて自分が欠けていることに気づく... -
初音ミク教は成り立つのか? 現代日本における「ハイパーリアルな宗教」の可能性を考えてみた。
マンガこのブログでもその主張を良く取り上げているジャーナリストの佐々木俊尚さんが「宗教とスピリチュアルは何が違うのだろうか?」というトークをアップしています。 佐々木さんの関心はよくわかるというか、ぼくもまさに同じテーマで考えているポイント... -
凡人が天才を破るにはどうすれば良いか。カメがウサギを追い越す方法。
マンガこの頃また「グレートネス・ギャップ」について考えている。 グレートネス・ギャップとは、「何か優れた才能にふれたときに彼我の差を思い知らされ意気消沈すること」を意味する言葉である。 意気消沈と書いたが、場合によってはそれは絶望そのもの... -
あなたも『銀河英雄伝説』がわか(らなくな)る。登場人物のなか最強、ヤン・ウェンリーとは何者だったのか。
小説Twitterで以下のように呟いたところ、ちょっと反響があった。 でも「「厭世的で皮肉屋で怠惰に見えるが実はすごい才能をもっており、不本意ながら大活躍してしまい周囲にチヤホヤされる」キャラ」を作ってもヤン・ウェンリーにはならないんですよね。ヤ... -
「愛のないセックス」は自己肯定感を下げるか。
エトセトラ『セックス依存症になりました』の津原隆太さんがTwitterで以下のようなことをつぶやいていた。 立ちんぼや風俗で働いてる人たち。実はめちゃくちゃ根性ありますよ。そうじゃないと危険に身を晒してまで、好きでもない汚いおじさん、おじいちゃんにまで... -
非情な国際政治の現場では虐殺をも強姦をも許容しなければならないのだろうか?
エトセトラ先日、ジャーナリストの佐々木俊尚さんがこのようなツイートを呟いていて、 どっちが善でどっちが悪かという二元論でなく、この議論が重要>「イスラエルにはイスラム組織ハマスの攻撃から自国を守る権利はあるが、自衛権の行使は国際法に従わなければな... -
『転スラ』や『葬送のフリーレン』を本当に「ファンタジー」と呼ぶべきなのかどうか考えてみた。
小説こんなツイートを見かけたので、ちょっと言及してみた。 そういえば、どうせ魔法も神も居るファンタジー異世界なら、そもそも大地が丸くないとか、宇宙とそこに浮かぶ惑星上じゃないとか、そういう異世界を見たい気もするんだけど、近年のRPGとかそれ風... -
アニメファンはアニメから何を学ぶことができるのか。
アニメよくいわれることだが、ここ数年、Twitterなどのソーシャルメディアにおける言論の過激化が凄まじい勢いで加熱しているように見える。 Twitterなんていつでもそういうものだろ、と思われるかもしれないが、10年前はたしかにもう少し落ち着いた場所だっ... -
上野千鶴子はなぜウクライナの女性たちを見捨てたのか。「思想のつじつま合わせ」が生身の人間を踏みにじるとき。
エトセトラフリージャーナリストの志葉玲氏がこのような記事を書いている。 ウクライナ侵攻が始まって以来、いわゆるリベラル/左派とされる知識人やメディアの中から、過剰にロシアを擁護したり、侵攻による被害国であるウクライナを批判したり、一刻も早い停戦... -
甘え? 言い訳? 開き直り? 「プラスサイズ」を肯定するボディポジティブとは何なのか。
未分類ボディポジティブという言葉があります。 ここ10年ほどで「美の基準」は大きく変化している。雑誌の表紙や広告で見かけるのは、さまざまな肌の色、体型、人種、ときに性別さえも問わないモデルたち。多様性を受け入れ、排他的にならず個を尊重するマイン...