小説– category –
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待望の2巻はいまだ出ず。打ち切りの噂も。水野良『ロードス島戦記 誓約の宝冠』をネタバレ解説!
小説この記事をお読みの皆さんのなかには、ファンタジーが好きな方が少なくないものと思われます。 それでは、日本におけるファンタジー小説最初期の作品である『ロードス島戦記』をお読みの方はどのくらいいらっしゃるでしょうか? 『ロードス島戦記』... -
性欲から自己実現まで「小説家になろう」作品の魅力をマズローの5段階欲求説で解説してみた。
小説アニメ化してちょっと話題になった『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』(タイトル長いよ……)の漫画版を読んだ。 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライ... -
セカイ系とSFはどう違っているのか? 『ほしのこえ』から『ガンダム』まで方法論を読み解く。
小説「セカイ系」とは何なのか、たとえば「SF小説」とはどう違っているのか? その問いから始めて、『エヴァ』や『ガンダム』から『攻殻機動隊』、あるいは『進撃の巨人』といった傑作アニメに共通する「ワールドビルディング」という方法論を見ていきたい... -
大人気アニメ『はめフラ』のキャラクターとあらすじを総解説!
小説はじめに~『はめフラ』とはどのような物語なのか? 『はめフラ』の登場人物(キャラクター) 『はめフラ』アニメと漫画と原作の違い、及び各作品の内容と感想 テレビアニメ アニメ映画 漫画『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…... -
エドガー・アラン・ポオ、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、三島由紀夫。人工楽園を巡る耽美文学の系譜。
小説朝、何気なく青空文庫を眺めていたところ、谷崎潤一郎の「黄金の死」が収録されていたので読み返してみました。 美食倶楽部 ――谷崎潤一郎 大正作品集 (ちくま文庫) 作者:谷崎潤一郎 筑摩書房 Amazon 谷崎のほかの『春琴抄』だとか『痴人の愛』だとか... -
母は殺せるし、殺しても良いし、殺すべきである。
小説アルベール・カミュの実存主義文学の傑作といわれる『異邦人』は、「今日、ママンが死んだ。もしかしすると昨日かもしれないが、私にはわからない。」というショッキングな文章で始まる。 異邦人(新潮文庫) 作者:カミュ 新潮社 Amazon トルストイの... -
アニメもマンガもリプレイも! 伝説の名作『ロードス島戦記』の思い出を語ろう。
小説今日も今日とてTwitterを見ていたら(何、X? 知らないな)、なぜか水野良の『ロードス島戦記』がトレンド入りしていました。どうやらブックウォーカーでセールをやっているおかげらしい。 あるいはこのツイートが原因なのかもしれないけれど、よくわ... -
ひどい結末? 漫画版の完結は? 田中芳樹の代表作『アルスラーン戦記』を再考する。
小説はじめに 『アルスラーン戦記』の結末 田中芳樹は「衰えた」のか? 読者のあるべき態度とは? 読者の評価を超えて 漫画版『アルスラーン戦記』はどこまで描いて完結するか? お仕事のお願い 自作の宣伝 はじめに 先日、作家・田中芳樹の大長編架空歴史小... -
尾崎紅葉の名作文学『金色夜叉』にろくでなし非モテの源流を見たよ。
小説尾崎紅葉の『金色夜叉』を読みました。尾崎さんちの紅葉さん、いまとなってはほとんど読む人も少ない作家だけれど、明治時代には最大最高のベストセラー作家でした。 その代表作が『金色夜叉』。「ダイヤモンドに目がくらみ~」という一句を耳にしたこ... -
『人魚姫』の「ほんとうの結末」を知っていますか? ファンタジー小説から失われた魔法について。
小説アンデルセンの『人魚姫』についてはだれでもご存知なことだろう。賛否両論を呼んだディズニー映画『リトル・マーメイド』の原作である。 しかし、その『人魚姫』に世間では知られた悲劇的な結末の「続き」があることまで知っている人はどのくらいいる...