宣伝デス。
マルハン東日本のウェブサイト「ヲトナ基地」に「大ヒット『呪術廻戦』から文学賞四冠『地雷グリコ』まで、螺旋進化する異能バトルと特殊設定ミステリのいまを解き明かす!」という長いタイトルの記事を掲載しました。
ご一読のうえ、拡散にご協力いただければ幸いです。
『地雷グリコ』の受賞ラッシュが象徴しているように、いま、何らかの奇妙なシチュエーションを前提とした「特殊設定ミステリ」はブームです。
行き着くところまで行き着き、袋小路にたどり着いたかと見えた本格ミステリに新たな展望をもたらす可能性のフロンティアといえるかもしれません。
この記事では、そこに『ハンタ』や『呪術』といったゲーム的な「異能バトル」を関連させているのですが、このリクツにはどのくらい説得力があるものでしょうか。
両者とも何かしら特殊なルールの縛りのなかで知的に対決するというところは共通していると思うのですが。
かつて、日本エンターテインメント小説史上最大最高ともいうべき天才作家・山田風太郎は埒外の奇想に満ちた異能バトル「忍法帖」を幾つも書き上げると同時に、本格ミステリの傑作をも残しました。
本格と異能はそういう意味では、やはりどこかで関係しているようにぼくは思うわけです。
この記事では、何しろ文字数が限られているため、書きたいことをすべて書き切ることはできませんでしたが、異能バトルにも特殊設定ミステリにもまだまだ可能性が残されていると思います。
というか、おそらくそういうジャンル的な垣根を乗り越える作品がどんどん出て来ることでしょう。
どうしたって『カイジ』あたりを連想させずには措かない『地雷グリコ』はその端緒であるのかもしれません。楽しみですね。